世界遺産「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」血の上の救世主教会 水彩 38.0×52.0cm
サンクトペテルブルクとは?
かつてロシア帝国の首都だったサンクトペテルブルクは、ピョートル大帝による建都以来、ロシア最大の文化都市として発展してきた。そのためメインストリートであるネフスキー大通り周辺にはバロック様式・新古典主義にロシア文化が融合した建築物が数多く残っており、「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」として世界遺産に登録されている。一方で、アレクサンドル2世の暗殺をきっかけに建立された「血の上の救世主教会(ハリストス復活大聖堂)」は、それらの建築物とは異なる。中世のロシア建築の影響を色濃く受けているといわれており、西欧化するペテルブルクの中でも無意識的にロシア建築が望まれていたことがうかがえる。