聖ユーリ教会の鐘楼からの眺め(ピラン) 水彩 38.0×52.0cm
ピランとは?
スロヴェニアはバルカン半島にある小さな国。かつてヴェネツィアの支配を受けていたため街並みはイタリアをほうふつとさせる。ピランは中世からバロック時代の街並みがそのまま残されている風光明媚な港町。ピラミッド型の結晶が特徴の「塩の花」と呼ばれる幻の塩の産地として有名。18世紀に活躍した「悪魔のトリル」の作曲家でバイオリニストでもあるタルティーニの出身地としても知られている。街の中心にはタルティーニの名を冠した広場があり、その一角にある生家「タルティーニハウス」には、バイオリンなどが展示されている。小高い丘の上にたたずむ聖ユーリ教会は、1344年に建てられたが、1637年にルネサンス様式やバロック様式を取り入れた現在の外観に改築。鐘楼からは赤い屋根が連なるピランの街並みと紺碧のアドリア海が望める。