1. 垣内宣子《セザンヌのアトリエ(エクス・アン・プロヴァンス)》

    ごあいさつ

  2. 垣内宣子《バルト海クルーズ》

    略歴

  3. 社会貢献活動

  4. 出版物

断崖の島(サントリーニ島) 2003年 油彩 130.3×162.0cm 川崎市立西中原中学校 蔵

 

エーゲ海の景観を際立つ画力で魅力的に描写(文=美術評論家・佃 堅輔)

画家は白という色に強く惹きつけられ、エーゲ海で一番人気の高いサントリーニ島へと向かう。訪れたのは、断崖絶壁に広がる街フィラ。モザイク状に連なる白い家並みが、陽光を受けて一層白さを増す情景を描く。

サントリーニ島とは?

サントリーニ島はギリシャ南東部のエーゲ海に浮かぶ、三日月型の小さな火山島。断崖に立ち並ぶ白壁の家々とブルードーム(青い屋根)がシンボルとなっている。サントリーニやミコノスなどの島では、建築材料になる木材が手に入りにくく、その代わり漆喰の材料となる石灰石が豊富にあったため、ショップもホテルも教会も建物は全て白い漆喰で塗られている。白く塗ることで熱吸収を低くし、エーゲ海の日差しから家を守る効果があるのだという。イア要塞はオレンジ色に染まるイアの街と海に沈む太陽がセットで望める夕景スポット。世界一美しい夕日ともいわれており、世界中から多くの観光客が訪れている。