フェス(モロッコ) 水彩
フェスとは?
モロッコの文化的中心地と評されるフェス。高い城壁に囲まれた「メディナ」と呼ばれる旧市街「フェズ・エル・バリ」は、1200年の歴史を持つモロッコ最古の街で、1981年に世界遺産に登録。迷路のように路地が複雑に入り組んでおり「世界一の迷宮都市」と称されている。旧市街と新市街を隔てる「ブー・ジュルード門」は西の玄関として機能するフェス最大の城門。外側はフェスの街を表す青色、内側はイスラムを象徴する緑色で精緻なアラベスク紋様が施されている。メディナは職人の街でもあり、革なめしや家具、金物など、職人たちは何百年も続く技術を守りながら生活を営んでいる。丘の上にあるボルジュノールは、1582年にサーディ王朝によって建造されたフェス周辺で最大の防衛設備の一つである。16世紀のポルトガルの砦をモデルにし、火薬時代の軍事建築にヨーロッパ式の変化を取り入れた数少ない建造物の一つで、現在は武器博物館として公開されている。