1. 垣内宣子《セザンヌのアトリエ(エクス・アン・プロヴァンス)》

    ごあいさつ

  2. 垣内宣子《バルト海クルーズ》

    略歴

  3. 社会貢献活動

  4. 出版物

世界遺産「サン・テミリオン地域」モノリス教会の鐘楼より(ボルドー) 2016年 油彩 162.0×130.3cm(F100)

 

石畳の道沿いに息づく人々の暮らしに思いをはせる(文=美術評論家・佃 堅輔)

ボルドーといえばワインで有名だが、フランス南西部に位置するこの街の歴史的地区は、周囲の7つのコミューンの景観と共に「サン・テミリオン地域」の名でユネスコ世界遺産に登録されている。狭い道を挟んで家々が連なり、はるか遠景には、なだらかな丘陵地帯が広がる。人々が昔から行き交うこの道に導かれ、風景の奥行へと、私たちの視線も向かうのである。

サン・テミリオンとは?

サン・テミリオンには、貴重なキリスト教の遺産と800年にわたるワイン生産の歴史が残されており、1999年に「サン・テミリオン地域」として世界遺産に登録された。モノリス教会の鐘楼や王の塔からは、ライムストーンで造られた建物が連なる古い街並みが一望できる。