1. 垣内宣子《セザンヌのアトリエ(エクス・アン・プロヴァンス)》

    ごあいさつ

  2. 垣内宣子《バルト海クルーズ》

    略歴

  3. 社会貢献活動

  4. 出版物

シャンゼリゼ大通りのカフェ(パリ) 水彩 29.4×40.2cm

 

絵画で味わうパリの楽しさ(文=美術評論家・佃 堅輔)

凱旋門からコンコルド広場に至る全長約2kmのシャンゼリゼ通りは、もともと農園と市場だった。17世紀、アンリ4世の妃マリー・ド・メディシスの要望で、テュイルリー宮殿の庭から伸びる道を並木道として整備。さらに18世紀初頭には、エトワール広場(現在のシャルル・ド・ゴール広場)まで延ばされ、「シャンゼリゼ」と命名された。本作に描かれる有名な老舗カフェ「フーケッツ」は、世界のセレブリティたちから愛されるシャンゼリゼの華やかさの象徴。エスプレッソを飲みながら、おしゃべりし、大通りを行き交う人々を眺めながらパリの雰囲気を味わう。画家もまた、客の一人だったのであろう。

パリとは?

パリは、歴史的建造物が数多く残る世界屈指の観光都市。オルセー美術館の建物は、1900年のパリ万博に際し、オルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルとして建設された。その後、取り壊しの危機を免れ、イタリアの建築家ガエ・アウレンティの改修により、美術館として生まれ変わった。現在は印象派のモネやルノワールなど芸術家たちの名作をはじめ、19世紀の美術作品を所蔵。シンボルの大時計の裏側からはパリ市街が見渡せる。「世界一華やかな並木道」と名高いシャンゼリゼ通り。凱旋門からコンコルド広場に至る全長約2kmの通り沿いには、高級ブティックやテラスを張り出したカフェなどが並び、パリジャンや観光客でにぎわっている。